Discover Myself 自分を見つける
#02 パタンナー
2025.8.08
「ナイスコーポレーション」で働く人たちのインタビュー。
仕事への視座、ものづくりに対する想い、ライフスタイルについて語ります。

Profile
井筒亜矢子
パタンナー
アパレルのショップ店員を経て、「ナイスコーポレーション」に2017年入社。
未経験からパタンナーになる。夫は生産管理のリーダーである井筒敏文。それぞれの持ち場でものづくりに邁進している。
未経験からのパターンという、バトンを繋いでいく挑戦。
―「ナイスコーポーレーション」で働くことを決めた理由を教えてください。
夫が義兄である代表取締役の井筒伊久磨さんと共に働くことを決めたときに私も一緒に働かせてもらうことになりました。そうしたご縁がきっかけではありますが、そう決めたのは私自身、洋服が好きだから。パタンナーという職種は未経験でしたが、ゼロからやってみようと思い、挑戦してみました。
―仕事の役割や具体的な業務内容は?
技術を教えてくださる会社の専任のスタッフの元に学びに行き、必要な技術をゼロから習得しました。私の仕事は主に「グレーディング」と言って、標準寸法の型紙(パターン)をもとに、必要に応じた大小のサイズの型紙を作ることです。各サイズにあったシルエットやデザインにすることに重きが置かれています。上司に「未経験からでも大丈夫」と言ってもらったので「私にもできるかな」と思い挑戦してみましたが、いざ、やってみたら結構難しくて(笑)。日々、実践を積み重ねることで経験を深め、自分の感覚の引き出しを増やすよう心がけています。業務上、難しいと感じるのは、パターンを作る際にすべて数値で判断しきれないところ。例えばウエストや膝丈の寸法は数値を出して処理しやすいのですが、股上の場合は、股からウエストまでの長さが浅いほど、洋服のシルエットにカーブがかかりやすくなります。そこを感覚的に解釈できる目を養えるかが肝になってきます。パソコンで単純に数値を打ち込んだだけでは、実際に縫えない形にサイズ展開されてしまうこともあるので。そうしたことを回避するために、パソコン上で数式を作る緻密な作業をしています。

―大切にしている仕事の流儀は?
私が起こしたパターンを基に縫うスタッフが作業します。当たり前のことですが、パターンの内容に間違いがないか、縫いやすい角度に仕上がっているのか、そうしたポイントを常に意識して仕上げるように努力しています。言葉にすると簡単に聞こえてしまいますが、実際に取り組んでみると、集中力を要する非常に緻密な作業で。ミスが出ないように神経を研ぎ澄まして作業をし、いい意味での緊張感を保つようにしています。パターンとしてベースになるものはデータとして持っていますが、当然ブランドだったり、洋服によって一つひとつ縫い代が違っていたりするもので。その都度「グレーディング」する際にピッチを変更する作業が発生します。そこが難しい面でもあり、やりがいを感じているところでもあります。

―パタンナーに向いている資質や必要な資質を教えてください。
やっぱり、ものづくりが好きかどうかでしょうか。服に対する興味があるかどうかが大切だと私は思います。そして、最も必要なのは根気。じっと、数字と睨めっこするような業務なので。決して私も根気強い人間ではないのですが、
仕事を通じて鍛錬を積んでいます。
― 一緒に働く人にどんなことを求めていますか?
パタンナーという職種に関して言えば、経験がある方はもちろん助かります。でも、一概に経験があるからなんでもできる、というわけではないように思います。経験者も未経験者でも、やる気と根気があって、共に長くやっていける人材を求めています。
―「ナイスコーポーレーション」としての独自性や誇りに思っていることについて教えてください。
どこの部署のスタッフも皆、向上心のある方が多く10代、20代、上の世代は60代、70代の人まで幅広いスタッフが揃っていて、士気を高め合いながら丁寧に仕事をしているところが誇りです。自分自身、そのメンバーの一員であること自体、とても誇りに思います。私も皆の頑張りに負けないように、現場の意見を聞きながら柔軟にやっていきたいと思っています。


―「ナイスコーポーレーション」に感じている可能性は?
働いている人同士のコミュニケーションが良好で、どんなときも風通しの良さがあることがウチの会社の魅力であり、可能性だと思います。シンプルに仕事に集中できるのは、会社としてのパワーがあるから叶うことなのではないか、と。国内外のブランドのお仕事がバランスよくあるので、今後の展開も期待しています。
―「ナイスコーポーレーション」で働き始めて、ライフスタイルに変化が訪れたことは。
私は小さな子どもがいるのですが、そうした人生的な理由でライフスタイルが大きく変化しました。職場に復帰したときに子どもを連れてきても皆が受け入れてくれるムードに助けられています。以前携わっていた販売業では決して叶わないこと。働くお母さんであっても、仕事に邁進できるところは大きな変化です。自分という一個人を尊重してもらって働けることは、とてもありがたいことだと思っています。

文:矢島聖佳
写真:Shin Hamada